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消えた蓮の花 [2016ジャスミン始動?]

http://www.sankei.com/smp/west/news/160721/wst1607210048-s1.html

昨年の「夏夜行カンタービレ」というお芝居。
話の舞台は東京駅から真夜中に発車する大垣夜行。
その夜行列車に乗り、主人公の女性が列車の中で様々な人々に出会いながら、目的地である滋賀県の琵琶湖東岸にある烏丸半島の「蓮の花群生地」を目指すというものだった。

烏丸半島は、毎年、日本最大級の蓮の花群生が見られるということで、早朝の静かな琵琶湖で主人公が自分を見つめながら歩くのにはぴったりのシチュエーションだったのだ。
実際は、7月中旬~8月初旬は早朝から多くの観光客で賑わっていたそうだから静かに歩けたかどうかはわからないけれど。

そうだ、と言うのも私たちにとってはまだ見ぬ蓮だった。
大垣方面の目的地を探す中、たまたま見つけたスポットだったのだ。
毎年、必ず雰囲気作りの旅に出るジャスミンだが、昨年は夏の終わりに公演だったということもあり、ちょうど蓮が開花している時期は稽古やら準備やらで忙しくしていて、
私自身も仕事の休みが取れた8月前半に秘かに琵琶湖旅を計画していたが、稽古の遅れや演出面の不安などで結局断念していたのだった。

そして今年、やはり蓮が忘れられず、せっかくならと大垣夜行(現在はムーンライトながらという停車駅も当時よりは限られた深夜の特急列車)に乗り、滋賀県草津市にある烏丸半島まで旅に出た。

一面の蓮の花が、この一年の期待を迎えてくれるはず…。
しかし、辿り着いたその場所には蓮は一輪も咲いていなかった。
それどころか茎や葉も見当たらず、ここに本当に群生があったのかさえ疑うほど殺風景なものだったのだ。

本来出ているはずの草津駅からの臨時バス時刻表が虚しく佇んでいるだけで、あとは真っ青の空に夏の入道雲と大きな大きな琵琶湖。
それだけだ。

案内所のおばさんも、こんなことは初めてだと遠くから来た私達を慰めるように漏らしていた。
原因もまだ調査中ではっきりとはわからないそう。

何とも不思議なことらしい。


そして、何より、
またもう一度蓮がこの場所で咲くかどうかは、誰にもわからないのだ。
もしかしたらもう二度と咲かないかもしれないし、
来年はひょっこり顔を出すかもしれない。

私はふと、小学校5年生の時に担任の先生が言っていた言葉を思い出した。

「今という時は今しかない」
自分がやりたいことは、そう思ったその時なのだと。環境や時間は自分には合わせてはくれない。
だから今を大事に全力で生きなさいと…。

昨年の自分は決して時間を無駄にしていたわけじゃないし精一杯だった気もするけれど、
もしかしたらもう少し頑張れば見ることが出来たかもしれない。

なぁ~んて。

こんなに大きな不思議な現象ですから、そんなことも思い出してしまうわけです。

でも、確かに。
今は今しかないのだから、
果敢に(笑)
逞しく、元気一杯に動きまわりたいものですね。

さて!来週はいよいよ舞台美術ミーティング。美術も去ることながらまずは作品全体像の構築をすべく、
みんなで顔を集めます。
呂師さんと会うのも一年ぶり。
楽しみながら頑張るぞー!


いくみでした~(^o^)
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