桜開花の初稽古

以前、会津を訪れた際に白虎隊、縁の地に行ったことがありまして、そのエリアにさざえ堂という御堂があるのですが、
不意にそのさざえ堂を参拝した時のことを思い出したのです。

からくり建築としても有名なそれは、入口から出口まで全く人と出会い、すれ違うことなく、天辺まで登り、降りてこれる不思議な空間でした。
登って帰るまでが、一本道と言ったらいいのでしょうか、螺旋状に往路と復路がうまくねじりあってそびえ立っているのです。


なんだか人も同じだなぁと思いました。
今まで出逢っていたと思った人は、
出逢ったのではなくて、たまたま歩幅が同じで同じ時間同じ場所を進んでいただけなのだと。

だから、もしかしたら、
相手が自分の歩幅に合わせてくれていたのかもしれないし、
自分がそうしていたのかもしれないけれど、

皆、ひとりで、一つの人生の道を歩いたり走ったりしているのだと。

去っていってしまう人は、
たまたま歩く速度が早くて、
自分が追いつけないだけ。

だから、何にも悲しいことはないし、いずれ人生のゴールが来たら、
また追いつけるかもしれない。
そうしたらまた同じ時間を一緒に過ごせるかもしれない。

人と人の出会いと別れてって、そういうことなんじゃないかなぁと、
ふと思ったのでした。

無理に息切れするほど追いかけても、追いつかないなら、
ゆっくり歩いてまた会える日を夢見よう。

少しづつでも歩くことが大事だなぁ、と。





さて、なんだかしんみりしてしまいましたが、春です。
やっと、雪どけです。

最近のジャスミンは仕事も繁忙期で忙しかったり、季節の変わり目で子ども達の調子も不安定だったり、なかなか集まることができず、やっと先日、2014年初稽古をしたのでした。

毎年のことながら、ゆっくり柔軟、筋トレから始めて、体を芝居ができる程度まで回復させなくては〜〜〜


もはや、ジジババ集団の体操教室のような稽古場でしたが、
継続は力なり！
来月もがんばろー！